現金過不足
原因が判明した場合の勘定処理
現金過不足勘定処理をしたあと、2、3日してから「そういえばあれは買掛金の支払いだったな・・」なんて思い出したりすることもあります。
そういう時はもとに戻さなければなりません。
考え方としては、現金過不足勘定は原因がわかるまでの間、一時的に調整する仮の勘定ですから、もとの適正な仕訳をした時と同じ状態になるように戻す処理をすればいいんですね。
具体的には、
(借方) 現金過不足 ××× (貸方) 現 金 ×××
と現金過不足勘定で一度振り替えられてしまっているので、
まずは現金過不足勘定の取り消しをします。
(借方) △△△△△ ××× (貸方) 現金過不足 ×××
そして忘れた原因の仕訳、この場合買掛金の支払いなので、
(借方) 買 掛 金 ××× (貸方) △△△△△ ×××
これをあわせて
- (借方)
- 買掛金
- ×××
- (貸方)
- 現金過不足
- ×××
と仕訳をします。これでもともとするべき本来の仕訳、
- (借方)
- 買掛金
- ×××
- (貸方)
- 現金
- ×××
に戻ります。
もとにもどす仕訳というところがポイントです^^
決算日になった場合の勘定処理
残念ながら、原因不明のまま、決算を迎えてしまう場合もあります。
現金が実際より多かったらラッキー?、少なかったらアンラッキー??です。
繰り返しになりますが、現金過不足勘定はもともと帳簿上の、一時的な、つじつまあわせのためだけの勘定です。「手元にある実際の現金とは金額があわないので、帳尻だけをとりあえずあわせておこう。」という表記なんです。
決算時には、きちんと信頼がある書類にしなければなりませんので、もし、「金額があっていません。」、だけの表記では、書類をみた株主や関係者は、「で、それは儲かったの?どうなの?」ですよね。なので、決算時には、また仕訳をします。
結論から言うと、増えていた増加分は、「益」になります。理由はなんだかわからないけど、もうけていました、と。で逆にてもとにある現金が、帳簿残高より減っていたら、「損」を損してました、残念!ということで、決算時に決算書を見た人がわかるようにするためにまた仕訳をしなおすことになります。
<決算時に現金が増えていた、多かった場合の仕訳>
- (借方)
- 現金過不足
- ×××
- (貸方)
- 雑益
- ×××
<決算時に現金が減っていた、少なかった場合の仕訳>
- (借方)
- 雑損
- ×××
- (貸方)
- 現金過不足
- ×××
この仕訳をみてピンときました?理屈を知れば、なんてことはなくなると思いますが、今回の仕訳は少し難しかったと思います。
仕訳に少しひねりが必要でした。取消しと修正を同時に行っているんですね。こういった何かが増えるとかではなく、勘定を移し変える仕訳もテクニックの一つとしてあるんです。
現金過不足勘定はいったん記録をしておくためだけの勘定です。「仮勘定(かりかんじょう)」なんていいます。
ですから、現金過不足が借方に登場したからといっても、資産として扱われることはありません。決算時に消滅し、来期には持ち越されない勘定科目なんです。(涙)
(追記)
決算時に過不足が見つかった場合があります。この時は、直接ダイレクトに処理します。現金過不足勘定を経由しない、という考え方です。
例
- (借方)
- 現金
- ×××
- (貸方)
- 買掛金
雑益 - ×××
×××
