振出人と受取人

約束手形は、商品を購入したりして、お金を支払う義務が生じた人(債務者)と、お金を受取る権利がある人(債権者)の二人の間に交わされます。

手形の場合、手形上の債務者を振出人といい、債権者を名宛人といいます。手紙でも宛先(あてさき)といいますしね。手形に名前を書いて宛てるという感じでしょうか。通常手紙でも手形でも名前を書く人は、受取る人です。というわけで受取人は名宛人とよばれたりします。

まとめると、支払う人は、支払人でも債務者でも振出人でもあり、受取る人は、受取人でもあり債権者でもあり名宛人でもあるわけですね^^
言葉の言い回しに気をつけてください。登場人物は二人です。

振出人が手形上の債務者となり、受取人が手形上の債権者になります。

  • 振出人

    支払人

    債務者
  • 約束手形の振出し
  • 名宛人

    受取人

    債権者

約束手形の簿記処理

例題です。

  • 【例題】
  • 5月15日 四国商店は関東商店へ、商品の仕入代金300,000の支払いのために、約束手形を振出し、関東商店へ渡した。


    7月15日 手形の決済期日につき、四国商店は上記手形代金を当座預金口座を通じて関東商店に支払った。

約束手形の典型的な経済取引ですね。支払いを二ヶ月遅らせてもらっています。これはお互いの信用があるから可能なことなんですね。

この例の場合、約束手形で支払いをしようとしている四国商店が振出人で、関東商店が約束手形を受け取る名宛人になります。

考え方のコツとしては、その人の立場になって考えると、仕訳がしやすいです。振出人が支払った時、決済した時、名宛人が受取った時、決済した時というように分けて考えるとわかりやすいと思います。

また、簿記処理をするタイミングとしては、経済活動の記録ですから、振出人が手形を振出した時・決済した時と、名宛人が手形を振出された時・決済した時、4通りそのままです。

    • 手形を
    • 振出した時
    • 振出人の処理
    • 手形を
    • 振出した時
    • 名宛人の処理
    • 手形を
    • 決済した時
    • 振出人の処理
    • 手形を
    • 決済した時
    • 名宛人の処理

というわけで、約束手形の仕訳は、4通り覚えるということになります。