貸借対照表

貸借対照表は一定期間の期日現在の企業の財務状態を明らかにするために作成される表です。

おおざっぱにいうと、ある財産の各勘定科目の現在高を、全て抜き出して一つの表にまとめたものといえます。

たとえば、またまたおなじみの現金勘定口座ですが、

1
2,000,000
200,000
150,000
300,000
17,500
100,000
2,000
20,000
400
500

このように日々の取引が記帳されているとして、この現金勘定口座を締め切ったとすると、借方の合計金額が2,169,500円で、貸方の合計金額が620,900円です。

そしてその差額を求めると、1,548,600(借方残高)になります。

勘定口座に残った1,548,600円ですが、では、この差額でもとまった、1,548,600円という金額は、いったいどのような意味を示しているのかというと、「計算をした現時点でこの会社には、1,548,600円の現金がある。」ということがいえるんですね。

つまり、貸借対照表に関係する、それぞれの勘定口座を締め切ることによって何がわかるのかというと、締め切った現在の企業の財産の状態がわかるということがいえます。

そしてまた、この話はもちろん、現金勘定科目だけに限らず、資産勘定、負債勘定、純資産勘定の貸借対照表に属している各科目すべてに共通していえることですね。

貸借対照表は、残高を勘定口座ごとに集計した表といえます。

貸借対照表
平成○年12月31日
○○商店(単位:円)
550,000
700,000
1,500,000
1,000,000
3,500,000
650,000
2,000,000
15,000,000
450,000
5,050,000
200,000
800,000
650,000
10,000,000
1,000,000
9,000,000
17,550,000
17,550,000

(※構造については最初の章で説明した通りで、金額、勘定科目は適当です。)

貸借対照表は、ある時点の資産状態を示しているので、日付が平成○年12月31日という締め切った時点の日付で示されていますね。通常は決算日になります。

また、貸借対照表はその名の通り、貸借を対照した表ですから、借方と貸方が、資産=負債+純資産(資本)という以前学習した、貸借対照表等式で成り立っていて、借方貸方それぞれの総金額が一致していることもポイントです。

貸借対照表の作り方

では、貸借対照表は具体的にどのようにしてつくられるのかというと、これは簡単で、抜き出していけばいいんですね。

貸借対照表は、決算整理後の各勘定口座の残高から、資産・負債・純資産の貸借対照表項目(B/S項目)を抜き出してつくられる、繰越試算表から作成されます。これだけです。

また、貸借対照表は精算表の修正残高試算表欄からも抜き出して作成することもできます。もとは同じ内容ですから、結果も同じでかわりませんね。

そして、この抜き出すときに貸借対照表を見やすくするための配慮が2点、

  1. 総勘定元帳の勘定科目をそのまま用いないものがあります。
      • 繰越商品
      • 当座借越
      • 借入金
    と勘定科目名を書き換えて貸借対照表に載せます。
  2. 貸倒引当金や減価償却累計額は評価勘定ですから、一つずつ個々に控除するか、または一括して控除するかたちで、それぞれを表示します。