総合原価計算の計算方法-平均法

総合原価計算の計算方法

平均法

総合原価計算の平均法です。平均法は月初仕掛品と当月投入分から平均的に製品が完成すると仮定して平均単価を計算し、月末仕掛品と完成品原価を評価する方法です。

ベルトコンベア上に残っている古いものも、あらたに投入した新しいものも、混ぜて同じように平均して計算する方法です。

先入先出法では、月末仕掛品を計算したあと、差額で完成品原価を計算していましたが、平均法はどちらかが先に完成したとかとかはないので、平均単価を求めたら、完成品数量を直にかけて計算することができます。

  • 平均単価(月初仕掛品原価当月投入原価)÷(完成品数量月末仕掛品数量)
  • 完成品原価平均単価×完成品数量
  • 月末仕掛品原価平均単価×月末仕掛品数量

一応、式は載せましたが覚えなくていいと思います。

  • 例題
  • 当社は製品を大量生産している。次の資料にもとづいて、平均法により、月末仕掛品原価、完成品原価、完成品単位原価を計算しなさい。

    [資料]

    1.生産データ
    月初仕掛品80個(90%)
    当月投入200
    合計280個
    月末仕掛品60(80%)
    完成品220個
    2.原価データ
    直接材料費加工費
    月初仕掛品27,000円47,200円
    当月投入330,000円274,400円

    括弧内の数値は加工進捗度を示す。
    材料はすべて工程の始点で投入している。

    完成品原価     円

    完成品単位原価   円

    月末仕掛品原価   円

解答
  完成品原価   544,500円
  完成品単位原価 2,475円/個
  月末仕掛品原価 134,100円

解き方の手順は今まで通りです。ボックスを書いて、データを埋めて、金額を書き込んで、という感じです。

仕掛品-直接材料費
月初仕掛品
80個27,000円
完成
220個?円
当月投入
200個330,000円
月末仕掛品
60個?円

まずは平均法なので、平均単価を求めます。

(直接材料費)平均単価:(27,000円+330,000円)÷(80個+200個)=@1,275

平均単価がわかったら月末仕掛品を求めます。

(直接材料費)月末仕掛品:@1,275×60個=76,500円

完成品原価は貸借差額で計算してもいいし、平均単価で直接出すのもありです。

(直接材料費)完成品原価:27,000円+330,000円-76,500円=280,500円

(直接材料費)完成品原価:@1,275×220個=280,500円

仕掛品-直接材料費
月初仕掛品
80個27,000円
完成
220個280,500円
当月投入
200個330,000円
月末仕掛品
60個76,500円

加工費も同様に計算します。手順は同じく進捗度も計算します。

仕掛品-加工費
月初仕掛品
72個47,200円
完成
220個264,000円
当月投入
196個274,400円
月末仕掛品
48個57,600円

(加工費)平均単価:(47,200円+274,400円)÷(72個+196個)=@1,200

(加工費)月末仕掛品:@1,200×48個=57,600円

(加工費)完成品原価:47,200円+274,400円-57,600円=264,000円

(加工費)完成品原価:@1,200×220個=264,000円

完成品原価 280,500円+264,000円=544,500円

完成品単位原価 544,500円÷220個=2,475円/個

月末仕掛品原価 76,500円+57,600円=134,100円

どうでしょうか、一応、先入先出法と平均法の例題は同じ原価データを使っていますが、完成品単位原価に2,329円/個と2,475円/個で処理方法によって違いがでているのも確認してください。

総合原価計算は一度覚えたらあとはパターンでいけると思うのは私だけでしょうか。何度も繰り返し解いて確実に工業簿記試験の得点源にしてください。