精算表

10桁精算表がでたところで、どのような構造になっているのかまとめて説明しますね。

精算表の構造1

精算表はどのような構造になっているのかというと、勘定科目は縦に現金勘定科目(資産)から順に記入され、

横方向には残高試算表欄、修正記入欄、修正残高試算表欄、損益計算書欄、貸借対照表欄と並んでいます。

これにもし、修正記入欄、修正残高試算表欄が削除された状態であれば、6桁精算表と同じ構造になりますね。

残高試算表欄
残高試算表欄は、前に説明した、決算が始まる前の残高試算表の金額をそのまま記入します。
修正記入欄
修正記入欄は、決算で修正が必要な、決算整理仕訳を記入します。決算整理の具体的な内容はわかりますね。棚卸表の内容でしたね。減価償却、有価証券、期末評価など、不具合を調節するための仕訳、決算修正仕訳の金額を載せる欄ということになります。
修正残高試算表欄
修正残高試算表欄は、簿記独特の計算法のページで説明した、勘定式計算法に従って計算された結果を記入する欄です。借方なら借方同士、貸方なら貸方同士で足します。計算されて記入された金額は、決算修正後の残高ということになります。
損益計算書欄、貸借対照表欄
修正記入欄に金額があればその計算結果を、なければ試算表欄の金額を、資産・負債・純資産に関係する勘定科目の金額は貸借対照表欄へ、収益と費用に関係する勘定科目の金額は損益計算書欄へ記入します。
これにより、損益計算書欄には1会計期間の収益と費用が、貸借対照表欄には決算日の財務状態が示されることになります。