有形固定資産

どうでしょうか?減価償却は理解できましたでしょうか?
次は前に求めた減価償却費をどのように記帳するのかという記帳法の説明です。

減価償却の記帳方法

減価償却の記帳方法には直接法(直接控除法)と間接法(間接控除法)の2つの方法があります。

直接法
直接法というのは、計算された減価償却費を、有形固定資産の帳簿価額から直接、減価償却費を控除する方法です。
いままでの仕訳でおこなっている、減価償却費という費用が増えて、建物・備品といった資産が減る、というのと同じイメージです。
間接法
間接法というのは計算された減価償却費を有形固定資産の借方から直接控除しないで、反対の貸方に減価償却累計額勘定をつくり、減価償却費を減価償却累計額勘定に累積して、間接的に控除していく方法です。
減価償却累計額勘定は評価勘定といって、減価償却累計額勘定だけでは機能することはできなくて、また、資産のマイナスという扱いの少し特殊な勘定科目です。借方で控除することによって未償却残高がわかる仕組みなんですね。
ということで、建物・備品といった資産の勘定科目の金額は直接に減ることはありませんが、間接的に減っているというところが、間接的という名称の由来であって、直接法との違いになります。

また簿記3級の試験では、もちろん間接法で出題されることが圧倒的に多いです。

使用する勘定科目

  • 直接法の場合
    減価償却費
  • 間接法の場合
    減価償却費
    減価償却累計額

また有形固定資産から、いままでの減価償却をされた残りの未償却分のことを、帳簿価額または略して簿価といいます。おぼえておいてくださいね。